昨年の診療報酬改定により、褥瘡（床ずれ）対策未実施減算という項目が加わりました。「病院は患者様が入院されてからすぐに対策を行う義務があり、それを怠るといけない」という内容で、当院でもその対策を行っています。 床ずれになる原因は沢山ありますが、中でも栄養が重要と言われ、またその管理が一番難しいとされています。そこで、床ずれと栄養管理について院内の看護職・栄養士を対象に勉強会を開き、地域の訪問看護ステーションのスタッフも参加されました。
セントラルコーストの睡眠障害センター
床ずれができないための栄養は、まず標準体重に30カロリーを掛けた数字が必要とされています。しかし、入院中の患者様や在宅で寝たきりの方には更に詳しく計算します。ただカロリーだけを摂ればいいというわけではなく、栄養のバランスが必要となります。栄養が不足すると体重が減り、骨の突出が目立ってきます。特によくわかるのが腰骨です。骨が目立ってきたら栄養が足りない目安ですので、栄養補給が必要になります。
動的歩行インデックス
日本人の主食はお米で、ご飯とおかず（魚・肉・野菜など）をバランス良く食べることが一番です。また、病気の治療や病気によって食べる事ができない患者様や在宅療養中の方には食事に代わる代用食品を利用して、栄養のバランスをとって、床ずれができないようにします。
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病院では管理栄養士によって入院患者様の栄養管理がされ、看護師が栄養の摂取状況や採血の結果から栄養状態を観察しています。患者様が入院されるとまず「床ずれが出来やすいかどうか」を判断して予防を行っています。しかし、栄養に関しての床ずれ予防では、今まで以上に栄養士さんとの協力が必要だということを、今回の勉強会で改めて感じました。
《参加者から》 栄養状態が悪くなれば治療効果が半減し、改善が難しくなります。褥瘡の予防・治療には栄養管理がとても重要なポイントです。（栄養科 大崎 淳美）
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